飴村秀子
会員
クムラン洞窟(死海文書)2
162×130.3
作家のことば
三十年前、神に身も心も捧げた修行者が死海のほとり赤土の洞窟で祈りの日々を送ったという場所を訪れた。この世の果てともいうべき死海のほとり、当時のことは一切想像もつかぬ赤土の洞窟、祈りがすべてという修行僧たちの千年の刻が静かに重々しく今に伝わってきた。
ろうけつによる灰汁醱酵建て正藍染、布は厚地インド綿。