第四科 工芸美術

特選

小畠泰明こばたけ やすあき

乱流

39×67×72

作家のことば

  方丈記の冒頭「行く川の流れは絶えずして、しかも本の水にあらず」とあるよう、水流には同じ姿はない、しかしときとして流れは乱れる、乱れた流れは本流に戻ろうと抗う水流を世の流れとし、本流へ戻るため抗う乱流は、正に現在人類が直面している世界です。乱流は平穏な元の世界に戻るため戦う人類の姿です。その姿とを重ね合わせ、この「乱流」を着想した。