第五科 書

髙木聖雨たかき せいう

理事・審査員

徳行

162×90

作家のことば

 金文本来の字姿を生かしながら、線の太細と粗密、墨の潤渇で黒白の変化を、柔和な中鋒と力強い側筆、運筆の遅速で作中の強弱と動静を表現した。過度な表現は抑えながら、書における技法の多様さと対極美を紙面に表出させんと試みたものである。印は余白を輝かせ、また字のエネルギーを紙面に留めることを狙い押したもの。