土橋靖子
監事
稗草
182×84
作家のことば
余白を大胆にとりつつ、回腕大きく伸びやかに書きたいと念じましたが、そうとなると今度はなかなかコントロールが利きません。
「生動感」と「バランス」、そして「線の充実」に腐心しました。
「刻意」を超えた、どこか野趣を含んだ世界にあこがれますが、いよいよ書の道の深さを痛感するばかりです。
〈釈文〉
さ夜ふけに咲きてちるとふ稗草の
ひそやかにして秋さりぬらむ