第五科 書

師田久子しだ ひさこ

会員

新古今和歌集 山路

220×53

作家のことば

 新古今和歌集四首を、大字を中心に小字をちらし書きにし、線質の強弱、余白美に配慮し、少しでも古筆の雰囲気を出せたらとの思いでしたが、難しい挑戦となりました。

〈釈文〉
秋はただものをこそ思へ露かかる
荻のうへ吹く風につけても
をのこども詩を作りて歌に合せ侍りしに
山路秋行といふことを
(以下略)