第五科 書

内藤望山ないとう ぼうざん

会員

木堂詩「温容」

230×70

作家のことば

 犬養木堂詩「温容」七言絶句を縦三行書きで表現した。中国北魏楷書を根底に筆力を加え、点画を明確に示しながら、上下の行意を示してリズムを高めようとした。三行の中心線一貫により、行間を明るく示そうと心掛けた。また、濃墨を使用して黒白のコントラストの効果を高めようとした。

〈釈文〉
温容如睹墨痕鮮 門下終無衣鉢傳
想起講經求道處 當時垂髫既衰年