第五科 書

吉川美恵子よしかわ みえこ

会員

明日香河

70×235

作家のことば

 万葉集より、大和を詠った歌三首を選んで書きました。
 コロナ禍の中にあっても今も変わらずおだやかに流れる明日香河。
 作品を通して、さわやかで自然豊かな大和の原風景を感じてもらえればとの思いで筆を運びました。

〈釈文〉
夕さらず河蝦鳴くなる三輪河の
清き瀬の音を聞かくし宜しも
明日香河もみぢ葉ながる葛城の
山の木の葉は今し散るらし