第五科 書

内藤富卿ないとう ふけい

会員・審査員

臨大難而不懼

7×7

作家のことば

 「荘子」秋水編より。
 周代の金文を活用して白文で回線と印面章法として界線縦二本横線を入れて印面を引き締め、心も引き締めて、表現に試みた。印も余り窮屈にならぬよう心掛け簡素禍の文字を選別し、仕上げた。
 意味は「大きな難事に遭ってもおそれないこと」。後文「聖人之勇也」が大事である。