第五科 書

関 吾心せき ごしん

会員・審査員

宮中行楽詞

171×96

作家のことば

 一字一字が持つ本来の形を崩さず、整った佇まいを群れのように広く展開した景色はどんな表情を見せてくれたのか。作品の醸し出すいわゆるオーラは、ひとえに線の響きの有無に帰する問題です。

〈釈文〉
今日明光裏 還須結伴游 春風開紫殿 天樂下珠樓
艷舞全知巧 嬌歌半欲羞 更憐花月夜 宮女笑藏鉤
(以下略)