第五科 書

西村東軒にしむら とうけん

会員

要顕

170×89

作家のことば

 ここ数年の作品背景に在るのは、中国春秋戦国時代と漢代初期の竹簡です。周代の青銅器の中の文字である金文が持つ肌合いと異なり、肉筆の持つ筆の動きや筆者の強い個性が現出された姿に魅力を感じています。このような思いを前提として伸びやかな線と自然な流れや動き、墨の持つ黒色と余白の対比を作品に求めました。