第五科 書

森田彦七もりた ひこしち

会員・審査員

秦観句

91×172

作家のことば

 この展覧会の開催時期を考え、晩秋の情景を詠んだ宋の秦観詞の中からこの句を選びました。文字は前漢時代の肉筆、馬王堆帛書や竹簡字を基調にして生き生きとした力強い表現を心掛けました。構成はお城の石垣をイメージして大小の石ががっしりと組み合わさった形にまとめたかったのですが、そこは力不足となりました。

〈釈文〉
斜陽外寒鴉數點
流水遶孤村