第五科 書

吉澤鐵之よしざわ てつし

会員

東都奥林匹克有感

203×72

作家のことば

 「まだコロナ禍が収まっていないのに、人々はオリンピックの開催に浮かれている。ひとり書斎に籠もっている私は、ただ虚しく雨だれの音を聞くだけだ」との意で詠みました。
 材料は古い銀屛風を剝がし、書風は宋代の米芾と蘇軾を基に、誠実な書を目指して制作しました。

〈釈文〉
未封三密菌 欲得五輪金 愼獨書齋裏 空聞檐滴音