第五科 書

岡田直樹おかだ なおき

会員

酒気

79×243

作家のことば

 書の美を表現する上で、その表現意図に応じた用具・用材を用いることが大切であると考えている。
 この作品は、より深みのある線質と、より多彩な変化を求めて、滲みの強い画仙紙を使用してみた。滲みの強い紙を使用する事により、より深みのある線や、緩急抑揚の変化が線質の変化に繫がり、より豊かな作品に仕上がったと感じる。

〈釈文〉
あな醜賢しらをすと酒飲まぬ
人をよく見れば猿にかも似る
酒の名を聖と負せしいにしへの
大き聖の言のよろしさ
(以下略)