第五科 書

山本大悦やまもと だいえつ

会員・審査員

性霊集一節

168×91

作家のことば

 書は線と形とで構成されているが、今回の題材は画数の少ない文字が多い詩句を選んだため、造形の変化より、線質に意をはらって書いた。太細や潤渇、また遅速、筆圧などを工夫して一作品中に線の種類、しかも強い線を多彩に織りまぜた表現ができればと思っている。そんな目でこの作品を見ていただければ幸いである。

〈釈文〉
五彩之華 一株而雜色 六時之鳥 同響而異觜