第五科 書

日展会員賞

尾西正成おにし まさなり

会員

珊瑚枝枝

70×230

作家のことば

 王選手がホームランを打った翌日はみんな一本足打法のマネをしていました。そんな頃の気分が抜けず、未だ憧れてはマネする始末。宋人のかっこよい書跡に憧れたのが今回の創作の最初。満々とした気分や冴え、大胆な構成に憧れましたが、似ても似つかないものに。これも生来の愚図と諦め、「精一杯」を目標に書き終えました。

〈釈文〉
僧問巴陵 如何是吹毛劍
陵云 珊瑚枝枝撐著月