第五科 書

竹内勢雲たけうち せいうん

会員

香来る

70×232

作家のことば

 懐素の狂草に見る気の解放・奔放を求め、気宇の大きさ・冴えた線を意識しました。
 元来草書は、行書に比べ簡素で懐が広いけれども、曲線が多く、気脈が通りにくい面があります。その難点の解消を懐素に求めましたが、力不足の痛感で終わってしまいました。

〈釈文〉
流水涓涓映淺沙 石林風急亂啼鴉
荒村寒⻝無人到 何處香來枳殼花