第五科 書

歳森芳樹としもり よしき

準会員・審査員

王文治詩

70×227

作家のことば

 横作品での行間の変化をいかに表現するかを課題にしました。強い線で行間の白を抑える事を主眼としました。また各行の文字の大小の組み合わせで広狭の差を大胆につける事を意識しました。これらに墨の潤滑、線の太細で自然な流れを生むよう試みました。強い線を意識したためか硬くなり、課題が生じた作となりました。

〈釈文〉
望河樓上醉金卮 重向靑門折柳枝
他日相逢難忘卻 灞橋微雨送行時