第五科 書

牧野聖雲まきの せいうん

無鑑査

清閑

69×175

作家のことば

  意志的働きの黒、その強さにバランスする行間を意識しました。行間の白に吸い込まれる黒、相方から生まれる表情、とりわけ静かな沈みに主眼をおきました。大字かなは、縦構成しながら横へと展開し大きく動く時間の表現が求められます。「布」「気」「度」「来」「遠」の働きを念頭に動くことをテーマに制作いたしました。