第一科 日本画

土屋禮一つちや れいいち

副理事長・審査員

青空騒ぐ(風神)

205×155

作家のことば

 吉備大臣入唐絵巻の赤鬼の顔が印象深く、昨年の「雷神」につづいて「風神」を描くことにした。絵の発想にも繫がり、よく先人の短歌等を楽しむのだが、「紅葉散り、積む今更に師の訓(おし)へ」を知り、私の師の没年にも近づく今、先人の訓えを大切にと、散る紅葉に〝青空騒ぐ〟とした。