第一科 日本画

中村 徹なかむら とおる

会員

深海

167×210

作家のことば

 今から二十年以上も前、実家から歩いて行ける距離に水族館があった。そこで初めてタカアシガニと出会う。五、六匹いただろうか、そう広いとは言えない水槽に、お互いぶつかることもなく、長い脚を器用に動かしている。その様子がおもしろく、帰省の度に彼らに会いに行きました。その時の印象をもとに「海の底」をイメージして描きました。