第一科 日本画

藤島博文ふじしま はくぶん

会員

錦秋に歩む

187×229

作家のことば

 萌え出づる青き春 朱夏繁茂を過ぎ
 早や白秋 結実収穫の時となる
 万物は有終の美を飾り
 人生は詩情も深き林住期に入る
 今 錦秋のさなかを二羽の白鶴が歩み来て
 舞い来るひと葉に越し方を顧みつつ また歩む
 その行く手には 収蔵豊かな玄冬期が待っていよう
 気高く確かな姿美を残しつつ ゆったりしんと歩み行く……