古澤洋子
会員・審査員
天の声 ~十字峡~
176×224
作家のことば
深い黒部峡谷の岩壁の底にある十字峡に身を置きました。大地を削って流れ落ちてくる水が交わり、そこで一つになって大海へ向かっていく様を見つめていると、轟音の流れの中にかすかに天の声を聞いた気がしました。ひょっとしてそれは今夏他界した父の声だったのではないかと思いました。
第一科 日本画
深い黒部峡谷の岩壁の底にある十字峡に身を置きました。大地を削って流れ落ちてくる水が交わり、そこで一つになって大海へ向かっていく様を見つめていると、轟音の流れの中にかすかに天の声を聞いた気がしました。ひょっとしてそれは今夏他界した父の声だったのではないかと思いました。