諸星美喜
会員
なぐ
182×227
作家のことば
夏の終わりを告げるかのように、アナタはそっと旅立った。大雨の涙雨。小さな亡骸は、煙と共に天に昇るのかと思っていた。今日は、アナタの大嫌いな雨だから。てるてる坊主は作らない。心が「凪ぐ」、その日まで。アフリカ象は、今の私そのもの。また涙で、前が見えなくなる。
第一科 日本画
夏の終わりを告げるかのように、アナタはそっと旅立った。大雨の涙雨。小さな亡骸は、煙と共に天に昇るのかと思っていた。今日は、アナタの大嫌いな雨だから。てるてる坊主は作らない。心が「凪ぐ」、その日まで。アフリカ象は、今の私そのもの。また涙で、前が見えなくなる。