第一科 日本画

畑中那智子はたなか なちこ

準会員

山響

190×177

作家のことば

 寒さきびしい一月の末、山の中腹にたどり着いた。木々は、葉をおとしている。鳶がゆったり、眼下を飛んでいる。突風が時々吹き、枝がかすれ、ざわめいている。生物はじっと、春を待っている。