第一科 日本画

猪熊佳子いのくま けいこ

無鑑査

木霊 ― 銀の雫

182×227

作家のことば

 取材地は屋久島、白谷雲水峡の苔の森です。水分をたっぷり含んだ苔は生命の源です。あらゆる種の緑色が木もれ日にかすかに輝きます。夕刻緑の舞台に現れたヤクシカから「生きるということ」を問われたようでした。