今村市良
特選
生生
250×159
受賞理由
作者の命を見つめる眼差と生きる姿勢が丹念に描き込まれ、朧気な筆致は柔らかくも強くじわりと生を問いかけてきます。
作家のことば
今から四十年位前に新聞に載っていた古木がいつも気になっており、それは福井県敦賀市西福寺の境内に六百年以上立っている椎の木(別名スダジイ)の木でした。
雄と雌の木があり、雄の方を描きました。古木なのに地面から立っており、雄々しく生き生きとした姿に心ひかれました。