長谷川　仂はせがわ つとむ

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港の朝

作家のことば

　港の朝。南イタリア、城塞のある港町モノーポリ。仕事を終えた大小の漁船が入江に戻ってくる。魚、蛸などの獲物は陸に下ろし、市場やレストランに運ばれる。その後、漁師たちは網などの用具を繕い、点検して朝の仕事を終える。港は静けさを取り戻す。日は昇り、町を照らし、夏の暑い一日が始まる。