第二科 洋画

立花 博たちばな ひろし

会員

海路回想

S60

作家のことば

 私は船舶の航海器具を題材に静物画の大作を永年描いてきましたが、今年傘寿を迎えるにあたり、自らの人生を航海にたとえて、振り返る意味を籠めて海路回想(うな じ かい そう)という題にしました。椅子の上の黄色い布は船の信号旗、中央の戸棚はタバコ棚、この二つが発想の主役です。