第二科 洋画

井上 武いのうえ たけし

会員

都市の景

F130

作家のことば

 隅田川河畔には、よく足を運ぶ。首都高速が川に沿って走り、一方、数多くの道路橋が川を跨ぎ首都高速の下をくぐる。複雑な構造物の織り成す景色、その交錯した構造物を周辺の建物群が見下ろし、都市の景観を造る。対岸の遊歩道から観ている作者は自分を何と小さな存在と感じるか、その景観を飲み込む大きな存在と感じるか。