第二科 洋画

栁瀬俊泰やなせ としやす

会員

陰翳

F130

作家のことば

 作品名〝陰翳〟は、事物の色や音、感情などに含みや趣があること。
 父と私の絵を所蔵している道東の美幌博物館学芸協力員を務めて七年、清里町神の子池の連作です。
 雪と池に映った木々の明暗、中央に物を配さず、紐で果物を吊るした静物画や裸婦像に倣い、陰翳で大きな円弧を作ってみました。木の前にいるのは、私の愛猫です。