第二科 洋画

西谷之男にしたに ゆきお

会員

水鏡の森

F100

作家のことば

 菊川市の丹野池。水面は風に揺れて白っぽく明るく見えることが多いが、時折風が止むと表情を一変させる。水面に森の姿を静かに映し出し、森の実像と一体となって奥深い世界を作り出すのだ。まるでその瞬間だけ深い森が扉を開けて誘っているかのようだ。
 樹々の息遣いを捉えながら、この森の魅力を描きたいと思った。