第二科 洋画

池上わかないけがみ わかな

準会員

光明

F100

作家のことば

 今は使わていない廃墟と化した建物。床のシミや傷み具合が年月を物語る。そこに座り込む女性は時を忘れて、床のシミや傷に自分の歴史を重ね合わせ、一体となる。その時、光を差し込んだ。それはまるで、女性と建造物に光明を与えてくれるようだった。そばに置いてある携帯が現実への入り口となり、女性はまた新たな模様を刻んで行く。