橋本弘幸
特選
生
F100
受賞理由
身近にある静物をアトリエに配して構成的に描いている。以前は静かな表現であったが、近年はコントラストを生かした張りのある力強い雰囲気が出てきている。今回の作品は授賞に値する作品になった。
作家のことば
凜として咲き誇る山百合も、やがては散りゆく運命にある。だからこそ儚く美しい。一方、花が終わり色褪せた向日葵。多数の種子が、来春の生へと繫がっていく。
二つの生を軸にして、物の配置、室内光による明暗・陰影の織りなす効果的な画面構成を練りました。生きていることへの感謝・希望・祈りをこめて制作しました。