第三科 彫刻

宮瀬富之みやせ とみゆき

理事・審査員

風薫る
菜の花畑でのコンサート

100×100×70

作家のことば

 厳冬‼ 凍てつく寒風の朝、菜の花の芽が顔を出す。やっと春が訪れたのか? レモンとクローム色を混ぜた天然(しぜん)の美しさ、そこには柔らかい優しさと芯の強さがいっぱい溢れ出ている。かの花の事を文豪、司馬遼太郎氏も同じ思いだったのでは? 御自身の命日は「菜の花忌」とされた。世界の平穏を祈りながら、作品にしてみたかった。