第三科 彫刻

井上周一郎いのうえ しゅういちろう

会員

雲霧

75×47×27

作家のことば

 なかなか先行きが見通せない今日。まるで雲や霧の中に迷い込んだような錯覚に陥る。眼前をおおわれることは、やがて胸中をふさぎ、知識や判断を迷わせることにつながるのではないか。そこはかとない不安を感じるものの、立ち止まって思索することで、これまで見過ごしてきた気持ちに改めて気づかされる。
 揺れ動く心の中、今本当に大切なことを自問自答する様を表現した。