第四科 工芸美術

井隼慶人いはや けいじん

理事

晩夏・晩秋

180×125

作家のことば

 晩夏の頃、多くの植生が秋に向かい落ち着いた佇まいに移行するなか、鶏頭の花が一際赤く、あたかも行く夏を呼び戻すかのように強く咲く。時は移り晩秋となれば鶏頭はその主張を無くし、次の夏のために種を置く。二つの画面を用いたのは展示パネル間の空白に時間の経過を表すことを見立てている。