第四科 工芸美術

内閣総理大臣賞

山岸大成やまぎし たいせい

会員・審査員

神々の座 「天叢雲」

24×80×32

受賞理由

 現代の感覚を反映する日展工芸の取り組みを象徴する作品である。青白磁による複雑な構成は、非凡な造形力と高い技術に支えられている。その一方で、作品名が示すように、古代から連綿と続く我が国の美や歴史への意識が、壮大なロマンを感じさせるのも魅力の一つである。

作家のことば

 古代より、人々は人智の及ばぬ大いなる存在を畏れ崇めてきた。湧き上がる雲に敬虔な祈りを捧げた姿に思いをいたし、穢れなき白の内に日本の美意識を試みた。