第四科 工芸美術

東京都知事賞

加藤令吉かとう れいきち

会員・審査員

威 ― 追憶の抄

61×52×20

受賞理由

 手びねりの造型-的確なフォルムは今は亡き者の追憶をしております。
 装飾は黒織部のデザインと黒泥彩と線象嵌により、意匠の形とも協和が生まれ、未来への明るい光明を表現している土による造形の秀作である。

作家のことば

 忌わしきコロナ禍も未だ収束を見せず、不安定な日々が続いている。今、この世の中に存在する邪悪に対して強く闘う姿を手びねり技法で造形し、今は亡き者への追憶をイメージした装飾を黒織部の意匠にヒントを得て黒泥彩と線象嵌による彩文後、上絵による金、プラチナ彩色で未来への明るいスタートを願い光明に導く世界を表現。