第四科 工芸美術

田中紀子たなか のりこ

会員

波濤

165×120

作家のことば

 紀伊半島の南に枯木灘と呼ばれる風光明媚な海岸がある。荒ぶ海として知られ、寄る港のない海岸を枯木といったという。海食による奇岩や絶壁に打ちつける波。とりわけ紺碧の海は一際美しく、息を呑む美しさだ。その海に魅せられ作品にした。技法は、柄経織、綴織を駆使した。