兼先恵子
準会員・審査員
「悔恨の恋」―源氏物語・若菜下の帖―
170×130
作家のことば
中年期の源氏に降嫁してきた女三の宮をめぐる人間模様が中心の帖。女三の宮との道ならぬ恋に狂う柏木が、思いをとげたあとの苦悩と女三の宮の裏切りを知った源氏との三者三様の心模様を牡丹の花の生涯に見立てて表現しました。源氏香図の幾何学的構成を組み合わせて柏木の心の憔悴を象徴的に扱い表現しています。
第四科 工芸美術
中年期の源氏に降嫁してきた女三の宮をめぐる人間模様が中心の帖。女三の宮との道ならぬ恋に狂う柏木が、思いをとげたあとの苦悩と女三の宮の裏切りを知った源氏との三者三様の心模様を牡丹の花の生涯に見立てて表現しました。源氏香図の幾何学的構成を組み合わせて柏木の心の憔悴を象徴的に扱い表現しています。