第五科 書

井茂圭洞いしげ けいどう

顧問

御酒

85×170

作家のことば

 リズム感のある線で実線と連綿線の有機的な働きによって流麗美を醸し出し、字間と行間の趣を念頭にした構成で要白美を求めました。呼吸法に気を遣い筆の鋒先が生み出す弾力をうまくコントロールすることで多様な線質を生み出しながら、墨量の変化も考えて奥行きの感じられる作品となるように工夫しました。

〈釈文〉建内宿祢命 御子のためにこたへてうたひけらく この御酒をかみけむ人はそのつつみ うすにたてて 歌ひつつ かみけれかも