第五科 書

髙木聖雨たかき せいう

理事

駐魂

91×165

作家のことば

 書は筆線の黒と余白から成る芸術である。筆線の強弱、潤渇、太細、運筆の遅速が文字の姿を形作り、余白が作品全体の貌を左右する。作品構成においては、黒と白が紙面上でバランスよく按排されることが理想的である。本作は特に「鬼」の字中に大胆な余白を施し、字の疎密と余白が輝く作品を狙った。