第五科 書

牛窪梧十うしくぼ ごじゅう

監事・審査員

陸游詩

170×90

作家のことば

 南宋の淳煕十二年(一一八五年)に作られた、陸游の「雑興」と題するこの詩が嬉しくて書いてみました。
 世界の動きについていけない老荘の徒には、なかなかに生き辛い今の世ですが、この書を見て安堵してくれる人もあることを願っています。

〈釈文〉古寺高樓暮倚闌 野雲不散白漫漫
好山遮盡君無恨 且作滄溟萬里看