第五科 書

村上俄山むらかみ がざん

会員

春夏秋冬

53×227

作家のことば

 例年変わりばえのしない中字作品ですが、春夏秋冬、料紙は秋の色を意識したので、秋のうたをポイントにしてみました。
 単純形で並列にし、おだやかで空間の明るい作にと試みてみましたが─。

〈釈文〉年の内に春はきにけりひととせを
こぞとやいはんことしとやいはん
わがやどの池の藤なみさきにけり
山郭公いつかきなかむ
(以下略)