清水透石
会員
冬の湖
230×70
作家のことば
書作品は、線の芸術であると習い、意のままに引けるよう努めよと教わって今日に至った。
今回は、天地を薄く染めた用紙に長鋒羊毛筆を使い、線条の多様な表現をと願った。
現代歌を書いたので漢字と仮名の調和に意を注ぎ、美しさと同時に強さ「みやびとますらをぶり」を表現しようと試みた作である。
〈釈文〉朝な朝な湖辺にむすぶうすごほり
晝間はとけて日和つづくも
幾許もあらぬ松葉を掃きにけり
凍りてひさしわが庭の土