第五科 書

師田久子しだ ひさこ

会員

新古今和歌集 雪

220×60

作家のことば

 白に菊の模様が浮き出る紙に新古今和歌集三首を、余白美を意識しながら、大らかさが感じられる表現を心がけてみました。

〈釈文〉駒とめて袖うちはらふかげもなし
佐野のわたりの雪のゆふぐれ
へだてゆくよよの面影かきくらし
雪とふりぬるとしのくれかな
(以下略)