第五科 書

海野濤山うみの とうざん

会員

高青邱詩

229×76

作家のことば

 過ぐる日、中国極寒の地山西省を訪れた。綿入れの分厚いガウンを着ても寒さで歯がガチガチ鳴った思い出がこの詩文を書かせた。
 山西省博物館蔵、傅山作品の中骨気に秀れた線条、荘厳、霊気に満ちた境地に憧れ、この作を制作。

〈釈文〉北風怒發浮雲昏 積陰慘慘愁乾坤
龍蛇蟄泥獸入穴 怪石凍裂生皴痕