第五科 書

内藤望山ないとう ぼうざん

会員

空山

230×70

作家のことば

 六言二句、十二文字詩句を素材にA形式二行で取りまとめた。文字は中国北魏時代の各種造像記を見据え、書法運筆は、点画を激しい角度で入筆して圧度の効いた運筆を心掛けた。躍動感、重厚感を加えるためにも、墨は濃いめに摺り、宿墨の滲みで含墨による味わいを求めた。用紙は色塗めの紅星牌で、深みのある作となった。

〈釈文〉古路麏來有跡 空林葉落無聲