第五科 書

西村自耕にしむら じこう

会員

勧酒 于武陵(井伏鱒二訳)

82×173

作家のことば

 唐の詩人于武陵の詩「勧酒」に付した井伏鱒二が訳したものは妙訳として名高い。この妙訳を調和体作品として書いてみた。仮名をさらに省略した片仮名と漢字の調和は難しいが、敢えてそれを試みた。文字一字一字の表情を意識してみたが……。

〈釈文〉コノサカヅキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトヘモアルゾ
サヨナラダケガ人生ダ