第五科 書

松清秀仙まつきよ しゅうせん

会員・審査員

欧陽公詩

231×70

作家のことば

 秦隷の様式を念頭におきながら、紙面に気が横溢するよう心がけました。それぞれの文字の造形的特徴を最大限に引き出すとともに、画数の多寡から生み出される疎密の変化、さらには運筆による律動感を意識しました。理想は鬱然とした作品世界です。

〈釈文〉緑芰紅蓮畫舸浮 使君那復憶揚州
却將二十四橋月 換得西湖十頃秋